窒素過剰が虫と病気を呼ぶ 本物の野菜の見分け方② | ナチュラル・ハーモニー
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きほん情報

自然栽培のこと

窒素過剰が虫と病気を呼ぶ 本物の野菜の見分け方②

2018.03.26

 「安全な野菜」と聞かれれば、どのような野菜やお米を指すと思われるでしょうか?

 恐らく多くの方が思い浮かべるのが「無農薬」で作られた野菜です。農薬の危険性は広く知られるようになりましたし、何よりも実際に使っている生産者が一番そのことをよく知っています。

 では、「農薬を使用しない野菜」といえば有機栽培をイメージするかと思います。そんな「有機栽培」も日本の野菜の全体量から見れば、わずか0.5%程度だといわれています。有機栽培でも、農薬を全く使用しないもの・認定農薬を使用する場合がありますが、程度の差こそあれ、野菜を育てるには農薬が必要、農薬を使わなければ野菜を作れないことを物語っています。 

しかし私たちの周りの野や山にも農薬は撒かれていません。それでも自生する植物を大量の虫が食い尽くしている、そんな光景は見当たらないはずです。植物はたくましく育ち、毎年変わることなく翌年に生命を繋いでいきます。

 自然のどこにも使われていないのに、栽培する野菜や果物になると突如として農薬が必要になる。野や山とはいったいどこが違うのか? それは肥料を入れること。肥料が農薬を使わざるを得なくしているのです。

 肥料を入れないで育てる「自然栽培」に取り組む農家は、虫たちの目当ては「肥料に含まれる窒素をはじめとする栄養分にある」。野菜や果物の甘い香りを目当てにやって来るのではないと言うのです。

 つまり「窒素過剰」なものを、虫や病原菌は好むというわけです。

「窒素」は植物にとっては“成長促進剤”にあたります。肥料を使う意味は、この窒素を大量に入れることで、「より速く」「より多く」収穫することを目的にしているのです。

窒素いっぱいの肥料を入れ、それをめがけてやってきた虫や病原菌に農薬を使う。こうした悪循環に陥っているのが、今の農業の現実です。それはわざわざ虫が好む環境を用意して、それを農薬で殺すという非合理を行なっていることに他なりません。つまり肥料を入れている限り、虫や農薬と永久的にお別れできないことになります。

肥料を入れない自然栽培に取り組む農家は、肥料をやめ、肥料の害を土やタネから取り除けば、農薬がいらなくなることを知っています。肥料を入れなければ、病気にならない元気な野菜を作ることができ、結果として農薬のお世話にならずに済むのです。野や山の植物がそうであるように、自然栽培の作物が「無農薬」であるのは当たり前のことなのです。

もちろん肥料を入れないことは最低の条件に過ぎません。

この栽培に取り組む生産者は、自然に対する深い洞察力と知識が要求されます。土について、水や太陽について、またそれぞれの植物の特性について、理解を深めていく必要があります。たとえ肥料を施さなくても、種を蒔く時の季節・土質がその野菜に合っていなければ健全に生長できません。ですから「放任栽培」というわけではありません。

人間に置き換えて考えても、何もかも与えられた環境で育てられるのと、何もない環境でハングリーに育つのとでは、やはり何もない環境で育った人の方が、適応力があり、生命力が育まれるといえるのではないでしょうか。

 農薬を与えて育てている野菜は、もし農薬を使わなければ虫や病原菌で跡形もなくなってしまいます。そこまでいかなくても、商品として出荷できる形にはならず農家は生計を維持することができません。肥料を与えることで植物が弱り虫や病気に弱くなるので、農薬を使って野菜の形を維持しているというのが実情です。

そんな中、自然栽培は、肥料を与えず、農薬を与えず、自然の仕組み・土の本来の力を取り戻して、植物の生命力を引き出していこうとする農業です。

本来の食を取り戻す。それは、食の素材となるそれぞれの生き物の生命力を取り戻すことではないでしょうか。そして、そのいのちに感謝し、いのちの尊厳と畏敬の念を私たちの生活の中に取り戻すことだと感じています。

虫や病原菌たちは、土がまだまだ汚れていることを教えてくれているといいます。つまり、自然に添えていないことを教えてくれる大切なサインなのだといいます。

虫や病気。その原因は肥料であり、肥料が残る土であり、生き物の生理を無視した栽培であり、そもそもの土をはじめとする環境にあることがわかります。

そんな虫や病原菌たちを畑で農薬をかけて殺して、 なんとか形を維持しているのが多くの野菜の現状です。そして農薬と肥料が土をさらに冷たく固くしてしまいます。

農薬を使って育てる野菜とは、農薬をかけなければ自然淘汰されてしまう野菜です。つまりスーパーの棚に並んであなたが買うことすらできない野菜です。

有機だから安心とか無農薬だから安心なのではなく、自然に淘汰される野菜なのか、自然の中で調和して生き抜くことのできる野菜なのか。そこが問われるべきなのです。

次回は「緑の濃い野菜はキケン!?」です。

○野菜の見分け方コラムは下記からご覧になれます。

野菜の見分け方①「枯れる野菜と腐る野菜?」
野菜の見分け方②「窒素過剰が虫と病気を呼ぶ」
野菜の見分け方③「緑の濃い野菜はキケン!?」
野菜の見分け方④「水に浮かぶトマト・沈むトマト」

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