ハーモニックライフ(調和する生き方)という観点から、ナチュラル・ハーモニーの商品部スタッフ、大類(おおるい)が世の中について考察するライフジャーナル。
新型コロナウイルスについて考えてきましたが、いよいよ後編です。
前編では基本的なウイルスの特徴と検査方法について、中編では新型コロナウイルスとパンデミックの正体お伝えしてきました。
最後の今回は、コロナ後の世界についても考察します。
※こちらの記事は、投稿時点での情報に基づいて作成しています。
> 前編はこちら 「新型コロナウィルスで変貌する世界」【前編】
> 中編はこちら 「新型コロナウィルスで変貌する世界」【中編】
前回、新型コロナウイルスは人工的につくられ漏洩したのではないかという衝撃的な内容をお伝えしました。その後リュック・モンタニエ博士の発言に対する医学的根拠に基づいた反論や文献が見当たりませんので、その事実を踏まえて進めていきます。
まず博士が中国の武漢ウイルス研究所からヒト免疫不全ウイルス(HIV)の実験中に事故で漏洩したものであろう、とかなり踏み込んだ発言をしているところから、内部の事情をよく知っているのではないかと思います。その後米国が中国に対して多額の賠償金を請求するというトランプ大統領の発言もあり、中国の管理体制を問題視する報道をよく目にするようになりました。
しかし、この武漢ウイルス研究所を調べると事情がかなり違ってきます。まず性質上中国の純粋な機関とは言えないようで、上位組織は世界有数の科学研究組織である中国科学院になり、日本をはじめ世界中の企業との共同研究が行われています。武漢ウイルス研究所も同じく各国との連携が取られており国際的な位置付けの機関とも言えます。
そんな中、「2015年にアメリカ国立衛生研究所が研究委託として武漢ウイルス研究所に370万ドルの資金援助を行いコロナウイルスを積極的に研究していた」という英国の報道がありました。米国以外にも資金援助が行われており研究者も各国から参加している状態のようです。この報道が出てから同研究所への非難する声明が急に減り、世界保健機関(WHO)はじめ米国国立アレルギー・感染症研究所などが揃って「新型コロナウイルスは自然発生したものである」と見解を示めすなど、今回の新型コロナウイルス発生と米国の資金援助の関係を切り離すような発言が続いています。
つまり同研究所は中国の研究機関であっても各国の資金援助を得てあらゆる感染症の委託研究を行っています。コロナウイルスの研究では野生のコウモリから採取したウイルスの研究を盛んに行っており、当初発生源ではないかと疑われた海鮮市場ではコウモリは扱っていなかったという情報もあります。それらが事実だとすると同研究所を出入りしていた関係者が感染して広がった可能性が高いと考えられます。
今回漏れ出したウイルスが事故の漏洩であったのか意図的に拡散させたものかは分かりませんが、それがHIV研究の産物であったなら極めて危険なウイルスであることは間違いありません。しかしモンタニエ博士の言葉を信じるならば、この新型コロナウイルスの特性として人為的な遺伝子の構造は感染が広がるごとに変異して、最初の痕跡は消えていくことになる。つまりとても変容しやすいウイルスであり、今後は自然淘汰され弱毒のウイルスに戻るであろうということが予想されます。確かに現在までの経緯を冷静に観察すると、従来のコロナウイルスと症状や特性がほぼ同じであることが分かり、弱毒化していく可能性も考えられます。
現在自粛は緩和されてきてはいますが、依然としてなにかしらの制限が続いています。いまだマスクは外せず、人との接触を控え場合によっては、何日も会話もなく孤立した生活を余儀なくされている人もいます。この制限下で社会全体の経済的な影響は計り知れず、今後その負担も社会にのしかかって来るでしょう。おそらく以前の生活には戻れないのではと考える人も多いと思います。
これからどのような社会になるかは分かりません。ただ、あくまでもこの状況が続いてしまった最悪のケースとしてコロナ後の世界を予測すると、極めて隔離された世界になることが起こりえると言えます。家族であっても接触を控え会話が減り、行動を自粛する家庭が増えること。また社会全体が極度の消毒・抗菌を重要視しあらゆるウイルスや菌が悪者になり、化学物質で常に殺菌される生活環境。そしてワクチンを打つことを強制され接種しないと証明書が発行されないため、交通機関の利用も許されず、学校にも通えず仕事にも就けないという、人としての基本的な生活もままならない隔絶された世界がやってくるかもしれません。
人類は長きにわたって膨大な細菌やウイルスなどと接触して、その都度抗体を得て生き抜いてきました。もちろん医学的な進歩という観点も否定できませんが、現代医療の対処療法的な方法には限界があり、医療や投薬による弊害で苦しんでいる人が大勢いるのも現実です。近年は抗生物質の過剰投与により世界中で変異した耐性菌が発生し、もはや薬によって制御できなくなっています。
人が人らしく生きるために、もう一度「自然とは何か」を問わなくてはいけません。人間があまりにも自然の摂理から外れてしまった結果から目を逸らすことは出来ないでしょう。今回の新型コロナウイルスによって多くの人が不安を抱え不便な生活を余儀なくされました。
もちろん常識的な衛生観念は大切だと思いますが、そもそも菌やウイルスは敵や悪ではなく本来共存すべき存在たちです。むしろ人間の側がその存在たちを拒絶し、 自ら抵抗力を失っていることに気が付かないといけません。
3回にわたってお伝えしてきた新型コロナウイルスについての考察ですが、今回でひとまず完結としたいと思います。すべて詳細を書くことが難しく、あくまでひとつの側面を浮き彫りにしただけかもしれません。到底受け入れがたいという意見もあるかと思いますが、最終的には個々人の判断で生きかたを決める必要があります。機会があればあらためてお伝えしたいと思います。
> 前編はこちら 「新型コロナウィルスで変貌する世界」【前編】
> 中編はこちら 「新型コロナウィルスで変貌する世界」【中編】
【参考資料】
『Wuhan lab was performing coronavirus experiments on bats from the caves where the disease is believed to have originated – with a £ 3m grant from the US』 英 デイリーメール
『新型コロナ、研究所起源の可能性は「極めて低い」5カ国情報協定』 米 CNN
『Dr. Fauci Backed Controversial Wuhan Lab with U.S. Dollars for Risky Coronavirus Research』
米 ニューズウィーク
『感染源、WHOは「武漢の研究所の可能性ない」「誰かに細工されていない」』 読売新聞オンライン
『新型コロナ、武漢研究所起源説の裏に米中対立のとばっちり』 日経バイオテク
『武漢ウイルス研究所』 ウィキペディア
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