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ものづくりのこと

雑貨

オロミナ 金山 孝治さん 「人が波と一体化できるように洋服とも調和できる」

2017.05.29

「Oromina(オロミナ)」のオーナー、金山 孝治さんは現在61歳。大学時代はサーフィンに夢中だった。仲の良い先輩に憧れて、始めたのがきっかけだ。
 「昔はサーフィンがしたくてしょうがなかった。自然の中で自分と対面することができるし、単純にかっこいいっていうのもあったね」
 目を閉じれば心地よい波の音が聞こえてくる。身体と地球の鼓動が重なり、自然と一体になる。毎日のように海に通ううちに、人生になくてはならない存在となった。
 1975年頃、サーフィンとアメリカンカジュアルがまだブームになる前、洋服に興味を持ち始めたのはその頃からだった。

 大学卒業後はアパレルメーカーに就職。輸入ものの衣服をセレクトショップに卸していた。
 その後、結婚を機にメンズのインナーウエアを扱う会社の立ち上げに携わった。パジャマや下着を中心とした新たなブランド作り。
 「誰もやらないようなことをするのが大好きなんだよね。普通のことは飽きちゃうみたい」と金山さんは笑う。
 数年後、会社を辞めた。自分が心から納得できる仕事をしたいと思ったからだ。
 すぐに浮かんだのはサーフィン。以前から、日本にはないビーチチェアを探したかった。ヨーロッパやロサンゼルスを歩き回り、理想の商品を見つけて日本に持ち帰る。それがきっかけで輸入卸販売という事業を展開していった。
 その後、帽子や鞄などアパレル製品の取り扱いも始め徐々に売り上げも伸びた。

 当時、製品の倉庫にしていた場所は駒沢公園通りにあった。徐々にカフェや雑貨屋、そして人の流れも生まれ賑やかになっていった。その雰囲気に刺激され、店を構えようと決めた。倉庫を改装し、1999年、鞄を中心としたセレクトショップOrominaをオープン。奥さまの登志子さんと共に自分たちの好きな海外のアイテムを並べた。
 その時代、よく足を運んでいたのがナチュラル・ハーモニー下馬本店。登志子さんとナチュラル・ハーモニー代表 河名は学生時代から交流があり、当時飲食スペースのあった下馬本店で、夫婦ふたり食事をすることが多かった。
 いつものように店を訪れたある日、河名から「一緒にヘンプの店やってみない?」と誘われた。躊躇することなく2000年、ナチュラル・ハーモニー直営店のプランツにOromina2号店を出すことになった。
 当時はヘンプを使った商品が少なく、必死に探し回った。時には他店で販売しているものを購入してまで店の棚を埋めた。ヘンプを中心としたコンセプトから始まったため、ウエアや下着などオリジナルアイテムも展開しつつ、品数を増やしていった。
 これまでヘンプ製品は鞄でしか扱ったことがなく、自分でも洋服として着るのはほとんど初めてだった。しかし取り扱うようになると、その良さに驚いた。
 「夏は汗を素早く吸い取って発散させ、冬は熱の通りが早いから、すぐに体温に近づいてくれる。身に着けるものこそヘンプがいいんじゃないかって思うようになりました。着るたびに、自然と身体に馴染んでくれるしね」
 初めてヘンプの靴下を履いた方からは、「こんなにサラサラして履き心地がいいものはない」という喜びの連絡が入ったこともあった。遠方からも訪ねて購入してくれる人が増え、今でも年に数回はまとめて買いに来てくれる方もいる。
 身体と服とのバランスがとれた素材こそ、ストレスがなく着ることができる。それは海に入った感覚と似ているという。
 人が波と一体化して調和できるように、洋服ともそんな関係を築ける。

 繊維だけではなく染料にもこだわっている。アトピーやアレルギーで苦しむ人達のために、天然染料を用いた草木染のアイテムも用意している。売り出したばかりの頃は、お客様から色落ちしてしまい困るという声もあった。しかし、今ではそれも含めて理解して購入してくださる方が増えてきているという。草木染で一番多く置いているのが藍染だ。色焼けし、多少褪せたとしても風合いが残り、それが味わい深く、美しい仕上がりになるのだという。
 リーマンショック以降、消費者の間では低価格志向が強まった。その結果、アパレル業界では如何に大量生産・大量販売ができるかが主となっている。また、年ごとにトレンドやデザインが目まぐるしく変わり、次々と切り替わる。そういった今のサイクルに金山さんは疑問を抱いている。
 大量生産し売れ残ったものはセール品として価格を下げて販売し、翌年には同じようなデザインのものをまた作り出す。その意味はどこにあるのか。その悪循環が続けば結局着ない服はゴミとなってしまう。
 「できるだけゴミを少なくしていきたい。だからうちは他とは違い、同じものを2年でも3年でも売っていきますよ。それがポリシーでもあるから」
 商品一つひとつに対して思い入れをもって接すること。そういった意識を持っていれば自ずと物も光輝き、お客様にも伝わると信じている。

 店の中の配置にも気を使っている。商品と真剣に向き合うことでどこに置いたら輝くのかが自然に分かってくるという。その時受けたインスピレーションで商品を並び替え、新たな空間づくりに取り組んでいる。だからこそ一つの物にかかっている手間や想いが、Orominaが扱う商品からあふれているのだと感じた。
 「会社を大きくしようってことじゃなくて、商品を着てみてお客さんが喜んでくれたり、気持ちの良い日々を送ってもらいたい。そのためには、どこを主にして考えるかが大切なんだね」 

 金山さんは今でも同世代の友人たちとサーフィンを楽しんでいる。昔と変わらない笑顔で、輝く水しぶきと心地よい風を感じながら。
 「時代はどんどん変わっていくけれど、無理に変えようとせずに今のままで楽しくいれたらいいと思っているよ。今日の天気・今日の温度を感じながら、自然の流れのままにいくのが自分のスタイルだから」

Oromina
天然繊維ヘンプ素材のウエアやバッグ、ナチュラルな健康シューズや雑貨などを扱うセレクトショップ。
住所:神奈川県横浜市都筑区中川中央1-25-1ノースポート・モール B2
ナチュラル・ハーモニー直営店ナチュラル&ハーモニック・プランツ内
電話: 045-914-7062 営業時間 :10〜21時 年中無休
URL:http://www.oromina.com/

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このコラムを書いた人

鈴木 愛

販売促進・お野菜担当。お届けしている野菜セットのメニュー組みをしています。食べることが大好きな食いしん坊。「よく笑い・よく食べ・よく寝る」がモットーです。

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