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ライフジャーナル(大類久隆)

未来を語れる人になろう【前編】~情報のとらえかた~

2020.01.01

ハーモニックライフ(調和する生き方)という観点から、ナチュラル・ハーモニーの商品部スタッフ、大類(おおるい)が世の中について考察するライフジャーナル。
今回は、巷にあふれる情報をどのように捉え、未来を創っていくかを考えました。


未来を語れる人になろう【前編】

~情報のとらえかた~

ネガティブな物事に振り回されないために
未来とは創るものだから

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
そして本年も皆さんにとって幸せな年になることを心よりお祈りします。

さて、昨年は皆さんにとってどのような年だったでしょうか?
もちろん一言では表せないものですが、一般的に言えば様々な事件や事故、自然災害の話題が絶えませんでしたね。昨年はとにかく雨や水にまつわる災害のニュースも多かったと思いますが、相変わらず連日テレビや新聞を賑わせている話題と言えば、凶悪事件や悲惨な事故、はたまた政治家の不祥事や芸能人のスキャンダルなどの内容が絶えませんでした。それを見ていると自分の気持ちも落ち込んできて将来が不安になる人も多いことでしょう。

しかし世の中は、本当に悪くなっているのでしょうか?
実際の数字から見るとよく分かりますが、例えば刑法犯(交通事故以外の法律に触れる犯罪)はこの20年で激減しています。なぜか2002年がピークになり一部の犯罪を除き半分以下になっています。このままいくと10年後にはほとんどの犯罪が消えてしまうのではないかというほどです。ちなみに自殺者数も2003年の3万4千人をピークに2018年に2万1千人を割るまで減少しています。なぜこのような減少傾向が続いているのかは正直なところ分かりません。警察の防犯体制が強化されたり、社会全体が社会的弱者に目を向けるようになったと言えばそうなのかも知れません。

もちろん、この数字だけで世の中が良くなっているとは断定できませんが、ニュースなどではほとんど取り上げられることがない話題です。少なくとも罪を犯すことや、自らの命を絶つことを踏みとどまる人が増えたということはこの数字から読み取れます。これは社会が変わろうとしている前兆のような気がします。確かに日本人は他民族より辛抱強いと言われます。災害で被災したとしても暴動にもならずにじっと救助を待ち続ける姿に外国の人々が驚いた話は良く聞きますね。だから「逆に表面化していないだけではないか?」という意見もあるでしょう。ただ、素直に信じればやはり社会に変化の兆しを感じることができます。

それに反してメディアは、連日のようにネガティブな話題を流し続け、むしろ強調するかのように報道しています。それを反映してかアンケートを取ると、世の中の治安は悪くなっていると答える人が80%を超えると言います。これは明らかに印象操作されていると言わざるを得ません。私は個人的にテレビを見ないことにしていますが、それは、内容があまりにもネガティブなものに偏り過ぎているからです。ニュース番組もワイドショーのようになり枝葉末節な事柄を永遠に流し続けているように感じます。

大切なことは、あふれる情報に流されるのではなく、自身の目と耳で世の中に何が起こり、そこから何を感じるかということです。外部の情報もときには役立ちますが、すべてをそこに委ねてしまうと自分の考え方や感情まで奪われてしまいます。「思考がやがて現実化する」というのは本当だと思います。かつて人間が未来に起こるであろう事を予測すると、多くが現実化していると言います。それが科学技術であろうと社会問題であろうと同じです。

そうであれば、よりポジティブな事柄に目を向けることが大切ではないでしょうか。身の回りのどんな些細な事でも意識を向けることによって、今まで見えていなかった違う側面が見えてきます。もちろん、現実から目を背けるという意味ではなく物の見方を変えるという意味です。メディアが民衆の注目を集めるために使う手法は、「不安と恐怖」を煽るという行為です。これは、昔も今も変わりません。とにかくその情報に惑わされないことですね。

さて、ではこれからどのような情報や考え方に触れることが良いのでしょうか。

ひとつの目安としてお伝えしたいと思います。それは「未来を語っているか?」です。それも物事の本質を見つめ、しっかりとした根拠を基に説明しているかどうかです。そんな「預言者みたいな人いますか?」という疑問が浮かんでくるのは理解できます。しかし、どのような分野の人であれ、例えば政治家、科学者、社会運動家、教育者、作家、起業家など優れた人達は共通して、まるで預言者の如く「未来を語ります」。これは道を極めて行った人たちが行き着く姿なのかも知れません。そして付け加えると「夢を持って」です。

ただし、あくまでも明るい未来を創造するために、物の見方を変えて情報を取捨選択しようという提案です。よく世間では、社会を変えるために悪いことを批判して叩き続けるという行為があります。もちろんこれも選択肢の一つであり、物事を正すために最初は必要な行為かもしれません。ところが、やがて批判や非難することが目的に入れ替わってしまうことが良くあります。これでは、議論だけが繰り返され本質的な仕組みが変わらず、犯人探しが続くだけなのです。その時は「そこから見える未来は何ですか?」という問いかけを忘れないことでしょう。

ポジティブであれネガティブであれ、どのような物事に注目するかも個人の自由であり選択だと思います。でも、もし少しでも明るい未来に希望と夢を描きたいのであれば、自分自身の見方から変えて見ませんか?

『あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい』

―― マハトマ・ガンジー

> 続きはこちら 「未来を語れる人になろう」【後編】~個人や企業ができること~


【参考資料】
『警察白書 平成30年』警視庁 Webサイト > 記事はこちら 「警察白書 平成30年」


大類 久隆
ナチュラル・ハーモニーの商品部担当。
とにかく何でも調べるのが大好きです。
自称、社内一の食品オタク。
食べることも忘れて日夜奮闘中……?


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