新年 あけましておめでとうございます。
昨年は、ナチュラル・ハーモニーが推し進めてきた自然栽培農産物や加工食品および天然菌による発酵食品をはじめ、自然から学び、自然と調和したライフスタイル「ハーモニックライフスタイル」をご支持いただき、そして生産者や作り手、そしてナチュラル・ハーモニーを心身ともに支えていただき、深く感謝申し上げます。
皆さまのサポート、お力添えでまた新たな年を迎えることができ、ナチュラル・ハーモニーのミッションが遂行できますことを、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
「ありがとうございます」
昨年を振り返りますと、お正月に発生した能登地方の大地震から始まり、記録的な猛暑、局地的な豪雨など一昨年にも増して人間の力ではどうしようもできない自然現象に戸惑う一年だったと思います。自然栽培に取り組む農家の皆さんも例外なく、作付けのタイミングや品目の選定など、この自然現象に順応するべくご苦労された一年でした。
中には高温障害で出荷できなくなった農産物もありましたが、それを次なる作付けの学びに変えて頑張っている生産者の姿には頭が下がります。実際、厳しい条件のなかでもなんとか一年間、農産物を切らさず供給していただきました全国の生産者の皆さんのおかげで消費者の皆様にお届けできましたことは本当にありがたい限りです。
自然栽培の普及において振り返りますと、認知度は年を重ねるごとに広がってきていることを感じています。近年テレビにもよく登場される東京大学の鈴木宣弘教授は「世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか」という本を2年前に出版され、ブレイクした時の人でもあり、これからの日本の農業を持続するための方法論として自然栽培の優位性を語っている人です。
最近では、肥料、飼料、種を考慮した日本の実質食料自給率は9.2%という衝撃的な試算を発表されて話題となっています。実際、公表されている食料自給率は38%となっているものの、この数値は収穫までに必要な肥料、飼料、種のほとんどが大きく海外に依存している前提の数値であり、海外からモノが入らなくなる「有事」が現実味を帯びてきている状況を鑑みると、肥料に依存しない農業、そして種の自家採種を推進する自然栽培、自立した農のあり方こそが時代に合っている、まさにこれからの時代に順応した栽培法として評価されており、ナチュラル・ハーモニーの活動にもエールを送っていただいています。
そして今年は私が自然栽培の引売りを始めて40年目を迎えます。そこで、各地のご縁をいただいた自然栽培農家さんやメーカーさん、そして消費者の皆さんに私の感謝の想いと今私が感じる「あるべき社会のあり方」をお伝えたしく「自然に学び、自然に生きる。 〜自然栽培をめぐるハーモニックライフの旅〜」と題して、今年一年かけて日本全国を駆け巡る予定です。最新の自然栽培情報や自然に順応するライフスタイル「ハーモニックライフ」の世界観をお話ししたいと思っています。
いつ、どこで開催するかは随時公式サイトなどで発信しますので、お近くの開催地があれば、ぜひ足を運んでいただきたく切に願っております。
今年はどんな一年になるのでしょう。2025年は大きな変化の年、変革の年になると巷で囁かれていますが、イスラエルとパレスチナ問題、ロシアとウクライナ問題はどうやって終息に向かうのか。与野党拮抗する中で石破総理が誕生し、アメリカではトランプ氏の大統領の再登板。
政治や経済の動向も気になるところですが、 私たちナチュラル・ハーモニーは軸をぶらすことなく、人間も自然界の一員であるということをベースに引き続き2025年も自然のルールに寄り沿うということはどういうことか、人間にとって、農産物にとって、畜産物にとって、そして地球にとって本来あるべき環境や条件を追い続けます。そして今までにも増して心地よい衣食住を提供できるライフスタイルブランドとして、経済よりも命を尊重した商品をみなさまにお届けできるようにスタッフ一同心を新たに頑張ってまいります。
どうぞ、本年も変わらぬサポートをよろしくお願いします。
河名 秀郎
ナチュラル・ハーモニーの社長。
料理が日課で、その味はスタッフ
人気も高い。おおざっぱに見えるが、
実はちゃんと計量して作っている。
new articles