コロナ禍を経て、5年ぶりに静岡県掛川市にある「栄醤油醸造」訪問ツアーを開催しました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
「栄醤油醸造」は、弊社人気商品「ナチュラル・ハーモニーの木桶熟成醤油」を作っていただいている醸造元さん。寛政7年(1795年)創業以降200年以上天然醸造を継承し、現在蔵に棲みつく天然の菌での醤油づくりを行っています。
バスが到着すると、栄醤油8代目の深谷允(ふかやまこと)さんと弊社代表の河名秀郎が笑顔でお出迎え。
建物の中に入ると、ふわっと醤油の豊かな香りがあちこち漂っていました。とっても良い香りです。
7代目であり、現在会長の深谷益弘(ふかやますひろ)さんも登場し、栄醤油とナチュラル・ハーモニーが共同で醤油を作るようになった経緯や当時の会長の想いなどを聞くことができました。
深谷代表から醤油を作る工程や、「もろみ」「生揚げ(きあげ)」の言葉についてご説明いただきながら、参加者の方々は実際に、ナチュラル・ハーモニーの醤油の「もろみ」の搾り体験を行いました。醤油と味噌の間のような「もろみ」は、口に入れると深い味わいが一気に広がりました。こちらもとても美味しいです。
醤油が落ちるのを待っている間、いよいよ蔵見学へ。
小麦を炒って砕く機械や大豆を蒸す機械、もろみを発酵熟成している木桶などを見学させていただきました。参加者全員が順番に高いところへ上がらせていただき、木桶の中を上から覗くことができました。また、職人の方がもろみを圧搾されている様子を目の前で見学することができ、時間をかけながら一つひとつ丁寧に手作業されていることが伝わってきました。
見学の途中で、炒った小麦や搾りかすの味見をさせていただきました。醤油の搾りかすは、少し塩辛い味ですが「美味しい!」「お酒に合いそう!」という声があがり、特別に持ち帰り用までご用意いただきました。
蔵見学の後は、搾り途中であった醤油の元へ。醤油を瓶に注ぎ、搾りたての「生醤油」ができあがりました。ご厚意でラベルをご用意してくださり、見た目も弊社で販売している商品とそっくりなものが仕上がりました。
その後は直営店で各自お買い物し、場所を移動してランチタイム。
料理スタッフとして、群馬県で自然栽培食材を中心とした衣食住アイテムを販売するライフスタイルショップ「サンデールーム」代表の星野充子(ほしのみつこ)さんをお招きし、弊社スタッフ河名結以とともに作った、自然栽培野菜をたっぷり使った料理がふるまわれました!
味付けは醤油味をベースに、搾りたての生醤油をご堪能いただけるラインナップに。また、昼食の後は、同じく醤油を使ったパウンドケーキをお召し上がりいただき、皆さん大変ご満足いただいたご様子でした。
お腹を満たした後は、講演会。
はじめに河名代表による「発酵と自然栽培の関係性」についてのプチ講座、後半は深谷代表から天然菌のお話があり、その後深谷代表と河名代表の対談が行われました。
対談の中では、改めて栄醤油とナチュラル・ハーモニーが共同で醤油を作るようになった経緯や、天然菌を採取する方法、そして作る側と販売する側、互いへの思いなどを聞くことができました。
高度経済成長期、生産性をあげるために醤油業界も大規模化が進むなか、昔ながらの木桶造り天然醸造にこだわり続けた栄醤油。醤油本来の価値を大切にする想いが代々受け継がれてきて今の栄醤油があると実感しました。
また、2007年以降自分たちで種麹をつくることにも挑戦され、自然な状態で天然菌を採取するために深谷益弘さん、允さん親子が試行錯誤されてきたこと、苦労の末弊社人気商品である「ナチュラル・ハーモニーの木桶熟成醤油」が生まれたことを知ることができました。現代の一般的な醤油づくりと比べると、木桶づくりも、天然菌を使った天然醸造も、どちらも大変貴重な方法であり、その両方を行っている栄醤油の存在に心動かされる参加者もいらっしゃいました。
最後に、栄醤油の前で「ナチュラル・ハーモニ~!」と言いながら撮影した集合写真です。
改めて、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
今回参加できなかった方も、さまざまな蔵元や生産者さんのツアーを今後も開催してまいりますので、楽しみにしていただけたらと思います!
★栄醤油のアイテムはオンラインストアで販売しております!
https://naturalharmony.store/300045
冬季限定販売の「天然麹菌の醤油づくりセット」は12月ごろ販売開始予定です。
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