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生産者

「つくり手のメッセージ」 Vol.5

2022.08.01


~全国でお米を育てる皆さんから届いた言葉をご紹介します~
(※2021年の取材記事です。)

「つくり手のメッセージ」
 Vol.1  Vol.2  Vol.3  Vol.4  Vol.5  Vol.6  

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木戸 将之さん(奈良県桜井市) 

自然栽培開始年 1992年
就農当時、周囲の生産者と同じような方法で米づくりに取り組んだ木戸さん。しかし稲が元気に育たず、古い文献を元に模索するようになったそうです。読み取れたのは、技術だけではなく稲に対する気持ちの強さでした。木戸さんは、種籾を一粒ずつ乾いた土の上に置いて苗を一本いっぽん丁寧に育てます。種一粒の力が発揮できるよう気持ちを込めて田んぼに向かいます。

メッセージ
先人たちの稲作に取り組む姿勢を学び、少しでも近づきたい。今年も農の道、自然に寄り添いながら「一粒の種籾の持っている力を最大限に発揮させてあげたい」「稲は稲らしくのびのびと育ってほしい」という想いから、田んぼ毎の土に馴染んだ種籾を自家採種しています。毎年のように降りかかる異常気象の変化にも、稲自身の持っている環境適応能力を発揮して、元気に育ってくれました。田んぼは稲を栽培するだけではなく、たくさんの生きもの・微生物・菌たちと共存し命の循環が行われ、稲刈り前から冬草が芽吹いてきて緑の絨毯になり、何も投入しなくても田んぼを豊かにしてくれます。稲刈り後は、仲間と一緒に田の神様へ向けて豊年節を踊り、感謝を捧げます。
そんな田んぼで、たくましく生命力豊かに育ったお米を食べて頂けることが何よりの喜びです。田んぼの様子は Facebook でもご覧頂けます。

『品種』…①トヨサト(未) ②東海旭(未)
「木戸さんのお米」にてお届けします。

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橋詰 善庸さん(石川県加賀市) 

自然栽培開始年 2008 年
18 歳で就農した橋詰さんは、体調を崩したことをきっかけに田んぼを全て有機栽培に切り替え、その後自然栽培にも取り組むようになりました。販売につまづくことがあっても、悩みの先には希望のドアが開くことを信じて進んだそうです。自然栽培は、成功も失敗も面白い。失敗しても新しい発見ができ、興味が尽きないんですと好奇心旺盛に語ります。

メッセージ
本年の稲の栽培期間は、自然環境にも恵まれ無事収穫を終えることができ、穏やかなシーズンを過ごしました。特に今年の夏は近年のような猛暑ではなく、温度差があり、雨がありのなか順調な生育になり、秋らしい秋を迎えました。自然栽培の稲は、いつも穂や葉色がきれいなのですが、今年はさらに周囲の圃場から抜きん出るような姿に見えました。お米もきれいで美味しく仕上がっております。今年のお米も、何卒よろしくお願い申し上げます。

『品種』…①コシヒカリ ②滋賀羽二重餅(未・もち米)
「瑞穂のしらべ」にてお届けします。

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畑 匡昭さん(兵庫県三木市) 

自然栽培開始年 1995 年
自然栽培を知り、日水土の力で育つという世界に憧れを抱くようになった畑さん。田んぼが草に覆われたことがきっかけで、日水土の働き・本来の稲はどういうものかを真剣に考えるようになったそうです。近代農業の機械を使いつつも、昔ながらの農業の良さも残していきたいと語ります。農閑期になると各地へ出向いて勉強会も開催し、後進の育成にも力を注いでいます。

メッセージ
過去 3 年、クログワイという草の対策に力を注いできました。去年はそこまでひどい場所はなくなってきたと実感し、今年は起こす土の深さや、田植えまでの行程などの変更に手を加えました。結果、大きく成績を落とす作柄となってしまいました。草は少なくなったものの、稲の茎は細く分げつも少ない。自分の見立てでは、稲わらの分解に問題があったと感じていますが、草に気を取られて基本的なことを疎かにしてしまったことが根本的な問題と考えています。良い経験をしたと切り替えて、今年の課題を他の地域の方とも話しながら整理し、来年の作に臨みたいと思います。

『品種』…①朝日(未) ②農林 8 号(未)
「畑さんのお米」にてお届けします。

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野満 育朗さん(愛媛県西条市) 

自然栽培開始年 2004 年
愛媛県に移住し、耕作放棄されていた最上部の棚田を整備し古代米を育てている野満さん。就農以来、農業と並行しながらメンタルケアやカウンセリングを行なっています。農作業や作物の育つリズムは普遍的で、そんなサイクルが心を戻してくれるという思いから、農作業を共同で行って育てた野菜を食べたりなど、園芸療法のような形で積極的に活動しています。

メッセージ
今年は台風や雨の被害もなく、比較的穏やかに過ごすことができました。8 月末から 9 月中旬まで雨が続いて、コシヒカリの収穫作業に影響はでたものの、生育が遅い古代米はじっくりと熟すことができました。新米を試食してみたところ、手前味噌ではありますが、「うちのお米は美味しいなぁ」と改めて思いました。味が乗っていて絶品ですね(笑)
就農して今年で 18 年目となりますが、中 3 と小6 の息子たちも食べ盛りなので、お米をやっていてよかったとつくづく思います。

『品種』…古代米(未) 「古代の香り」として販売しています。
※屋号…まんがら農園

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併せて読みたい!自然栽培米関連記事

「自然栽培でお米を育てる理由」前編
https://naturalharmony.co.jp/okome01/

「自然栽培でお米を育てる理由」中編
https://naturalharmony.co.jp/okome02/

「自然栽培でお米を育てる理由」後編
https://naturalharmony.co.jp/okome03/

「お米と品種の関係」
https://naturalharmony.co.jp/okome04/

「私たちの自然栽培米」
https://naturalharmony.co.jp/okome05/

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〈購入できる場所〉

■ナチュラル・ハーモニー ONLINE STORE
https://naturalharmony.store/

■ナチュラル&ハーモニック プランツ(直営店舗)
神奈川県横浜市都筑区中川中央1-25 ノースポートモール B2F
営業時間 11:00~20:00(年中無休、年始除く)
https://naturalharmony.co.jp/plants/


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