カテゴリーを見る

生産者

「つくり手のメッセージ」 Vol.3

2022.08.01


~全国でお米を育てる皆さんから届いた言葉をご紹介します~
(※2021年の取材記事です。)

「つくり手のメッセージ」
 Vol.1  Vol.2  Vol.3  Vol.4  Vol.5  Vol.6  

————————————————-

山本 佳範さん(岩手県一関市)

自然栽培開始年 2019 年
岩手県に移住し、農業に取り組むようになった山本さん。米づくりは簡単なことではなく、研究・実験・工夫が必要であり、そこが一番の楽しみでもあると語ります。米食味鑑定士の資格も持ち、「一番大切な人に食べさせたいものをつくる」をモットーに美味しさと安全を追求しています。

メッセージ
今年の夏は一関も猛暑日が続き、最高気温が日本一という日もありました。そんな炎天下のなか、草取り作業は過酷を極めました。また、暑い夏は虫が多くなるせいでしょうか、カメムシの被害粒が例年よりも目立ちましたが、昨年入れ替えた最新式の光選別機できれいに取り除くことが出来ました。おかげで安心してお客さまにお届けすることができます。また、農薬が原因で絶滅が危惧されていた赤トンボが、自然栽培を続けることにより少しずつ田に戻って来てくれました。こんなことが喜びでもあり励みになります。

『品種』…①ササニシキ 「かかしの夢」にてお届けします。

————————————————-

成澤 之男さん  栄優生さん(宮城県登米市) 

自然栽培開始年 2006 年
家業を継ぎ就農した成澤さん。「どれだけ愛情をもって育てられるかを大切にしています」という成澤さんは、田んぼの丁寧な除草や稲のいのちが完結できるよう見守る姿勢をとても大切にし、稲のことを「お稲さま」と呼んで感謝と敬意を表します。

メッセージ
周囲に比べて少し生育が遅れる自然栽培のササニシキにとって、今年の残暑はとても助かりました。夏が涼しく心配な日々もありましたが、稲に心地よい温かさが残り、結果として天候に恵まれた年といえるのかもしれません。
秋にまとまった雨が降った影響で田んぼに入れず、今年は 11 月初旬まで収穫作業が続きました。普段は枯れる葉がまだ残っていたり、収穫時に計るお米の水分はいつもよりも高めです。充実した良いお米になっていると思いますので、ぜひご賞味いただけますと幸いです。

『品種』…①ササニシキ 「瑞穂のしらべ」にてお届けします。


————————————————-

木村 純さん(宮城県石巻市) 

自然栽培開始年 2006 年
除草に苦労しながら無農薬で米づくりに取り組む両親の姿を見て農業に夢を抱き、食品業界を経て就農した木村さん。「稲は完璧で、全てが備わっている。それを引き出すのが農家の仕事だと思います」と、自身の子育てから米づくりのヒントを得たそうです。米が軽視されがちな時代ですが、あらためて日本人の生を繋いできた米への敬意を伝えていきたいと語ります。

メッセージ
今年は育苗の失敗などありましたが、除草がうまくいき例年よりも少しだけ収穫量が多くなりました。来年はまた土づくりを基本から学んで、レベルアップしていきたいと思います。

『品種』…①ササニシキ 「かかしの夢」「瑞穂のしらべ」
にてお届けします。 ※屋号…田伝むし

————————————————-

浦山 利定さん(宮城県色麻町)

自然栽培開始年 2003 年
山菜や川魚のような自然の恵みの素晴らしさを伝えたいとレストランを開業した浦山さん。身体が喜ぶようなお米もお店で出したいという気持ちから、米づくりを始めました。幼い頃食べていたお米を思い出させる自然栽培米に魅了され、これまで試行錯誤を重ねてきました。「すべてはオーライ!」という言葉を胸に、苦しい状況でも必ず道は開けると信じ歩んでいます。

メッセージ
今年は、新しい耕起の取り組みを行ってみました。生育の前半は効果が見られませんでしたが、後期になり変化が出始め、例年よりも実りが良くなったようです。また、次女が自然栽培の野菜づくりを始めるようになりました。念願の、自然栽培の米・野菜の食卓に近づいていることをとても嬉しく思います。レストランで、小さいお子さま・ご年配の方・体調のすぐれない方に特に喜んでもらえるのが古米です。低温倉庫で保管することでお米が熟成し、とても食べやすくなっていきます。多くの方にお試しいただきたいと思います。天日干しのお米は特におすすめです!

『品種』…①ササニシキ「浦山さんのお米」にてお届けします。

————————————————-

浦山 登一郎さん(宮城県色麻町) 

自然栽培開始年 2015 年
浦山 利定さんの長男。一旦は就職したものの、父の背中を追い就農。作業を通して農業やお米に対する価値観が変わったそうです。自然栽培は手間がかかるからこそ、作物に対する愛情もわいてきます。同年代で就農する人がまわりに少なく、少しでも農業に興味をもつ人が増え、自然のなかで農作物をつくる仕事の楽しさを伝えることができればと語ります。

メッセージ
今年は除草に力を入れて作業を進めました。昨年同様に深水管理を行いつつ、今年は早めに除草を行いました。田植え後の除草が遅れると手遅れになるため、田植え後約 1 カ月間を特に力を入れて除草を徹底しました。回数が多いところでは 4 回ほど入るところもありましたが、効果がみられたので嬉しかったです。しかし、そこに気を使いすぎて草刈り作業が遅れ、田んぼ周りの草が生い茂り大変でした。これから稲刈り作業に入るのですが、昨年より収穫量が増えそうなのでとても楽しみです。
毎年色々な発見・課題が見つかり、年々より良い米づくりができてきていると感じています。将来的には法人化し、多くのお客さまに安全で美味しいお米をお届けできるようにしたいという目標も持っています。そこに向け、これからも日々努力していきたいと思います。

『品種』…①ササニシキ 「かかしの夢」にてお届けします。

————————————————-

併せて読みたい!自然栽培米関連記事

「自然栽培でお米を育てる理由」前編
https://naturalharmony.co.jp/okome01/

「自然栽培でお米を育てる理由」中編
https://naturalharmony.co.jp/okome02/

「自然栽培でお米を育てる理由」後編
https://naturalharmony.co.jp/okome03/

「お米と品種の関係」
https://naturalharmony.co.jp/okome04/

「私たちの自然栽培米」
https://naturalharmony.co.jp/okome05/

————————————————-

〈購入できる場所〉

■ナチュラル・ハーモニー ONLINE STORE
https://naturalharmony.store/

■ナチュラル&ハーモニック プランツ(直営店舗)
神奈川県横浜市都筑区中川中央1-25 ノースポートモール B2F
営業時間 11:00~20:00(年中無休、年始除く)
https://naturalharmony.co.jp/plants/


  • twitter
  • facebook

つむぎonlineトップへ

新着記事

new articles

随時更新中!