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生産者

「つくり手のメッセージ」 Vol.1

2022.08.01


~全国でお米を育てる皆さんから届いた言葉をご紹介します~
(※2021年の取材記事です。)

「つくり手のメッセージ」
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小川 一也さん(北海道鷹栖町)

自然栽培開始年 2006 年
子どもの頃から植物に興味があったという小川さん。食品や肥料の分析会社で植物の面白さを再確認し、新規就農しました。5 年目できゅうりの栽培につまずき、次第に肥料や農薬、土に意識を傾けるようになりました。奥さんの体調不良も重なり、自然栽培を開始。肥料を使わなくなり、作物に追いつかなかった気持ちと愛情を再確認できるようになったと語ります。

メッセージ
今年は今まで経験したことの無いほど、暑い日が続いた夏でした。オリンピックのマラソン選手が札幌を走り抜けていくと暑さも和らいだので、稲もほっとしたのではないかと思います。この暑さを乗り越えた、太陽の恵みいっぱいのお米です。ぜひお試しください。私たちもこのお米で充電させてもらっています。
来年もやるぞー おー。

『品種』…①ななつぼし(未) ②ゆきひかり(未)
「北海道・西日本のお米」「おてんと米」「ゆきひかり」にて
お届けします。 ※屋号…はたけ処らでぃか

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齊藤 圭太さん(北海道長沼町) 

自然栽培開始年 2019 年
無農薬 60 年の歴史を持つ水田を引き継ぎ、米づくりに取り組んでいます。世の中に溢れる食品に疑問がわき、何が良いかもわからない。だったら自分でつくろうと農業を始めるに至りました。自然栽培の田畑では様々な生きものが支え合い、その循環の輪のなかに自分もいると思える瞬間があり、その安堵感を実感できることが喜びと語ります。

メッセージ
新規就農して4度目の収穫になりました。今年の北海道は干ばつで野菜は大変でしたが、お米にとっては良かった年だと思います。お米に良いということはイネ科の雑草にもよかったようで、ヒエは例年より多く見かけました。1枚2町歩の田んぼともなると、深水管理による除草作業もなかなか難しいです。初年度は凶作、2 年目は火災、3 年目は混麦。今年はやっと、無事に収穫を迎えることができました。これも自然の恵みと、支えてくださる皆さまのおかげです。これからも 1 年いちねん歩んでゆきたいと思います。応援いただけますと幸いです。

『品種』…①ななつぼし ②ゆきひかり ③ゆめぴりか 「北海道・西日本のお米」「ゆきひかり」にてお届けします。
※屋号…はなうた農園

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石山 宏さん(秋田県大潟村) 

自然栽培開始年 2005 年
小さい頃から田んぼを手伝い、辛い思い出しかなかったと語る石山さん。東京から帰郷した時に父の範夫さんが始めていた自然栽培は模索中で、農作業は苦労の連続だったといいますが、できたお米は美味しく、多くの方に食べて欲しいという思いが膨らんでいったそうです。今では、1 年近く見守った稲を収穫するのが楽しいと語ります。

メッセージ
父親が自然栽培を始めて 20 年。自分が自然栽培に携わり 17 年目の今年は、好天に恵まれ収穫量こそ多かったものの、雑草が多く虫による斑点米が多く見られ、稲の成長を上手く手助けできなかった印象です。毎年のように変化する気候条件や田んぼの状況ですが、今年ほど自然の力と自然の摂理を強く感じたことはなかったかも知れません。斑点米や未熟米はできる限り選別で除き、お届けします。どうぞ安心してご賞味下さい!

『品種』…①ササニシキ
「石山さんのササニシキ」「瑞穂のしらべ」にてお届けします。
※石山 範夫さんに替わり、宏さんからいただいています。

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阿部 淳さん(岩手県奥州市) 

自然栽培開始年 2008 年
就農し、父親と共に米づくりを始めた阿部さん。1970 年からはじまった減反政策を機に、創意工夫を重ねて営農することの大切さを学び、自らお米を売り歩くようになりました。消費者の方と接するうちに、安全なお米を生産したいという想いが強くなり、一大生産地である大潟村の環境保全活動、そして自然栽培に取り組みます。ブナの植林活動を30 年近く続けています。

メッセージ
年々気候変動の振れ幅が大きくなっていることを、ひしひしと感じる昨今です。いつでも何処でも食料が手に入るという考えを見直さなければならない時期に来ているのではないでしょうか。カーボンニュートラルとかSDGs とかいいますが、それが免罪符やパフォーマンスの道具になっているように思えてなりません。「広げた風呂敷」を小さくする運動が必要なのではと思います。

『品種』…ササニシキ こがねもち(もち米)
「かかしの夢」「瑞穂のしらべ」にてお届けします。

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桑原 康成さん(秋田県大潟村)   

自然栽培開始年 2016 年
元高校教師であり、今でも高校野球のコーチを務めている桑原さん。子どもたちの部活動観戦が好きだそうです。大規模営農を夢見て高知県から大潟村に入植した父 秀夫さんと共に田んぼに立ちます。昨年から栽培管理と経営を引き継ぎ、除草方法など新たな試みを取り入れながら変化していきます。

メッセージ
今年の秋田もなかなか暑い夏になり、稲の高温障害なども心配しましたが、無事に実ってくれました。低温・高温・日照・台風・長雨など、起こりうる気象の影響があってもたくましく育っていく姿には、毎年感動させられます。ぜひ多くの方に手に取っていただけますと、生産者として嬉しく思います。

『品種』…①ササニシキ ②あさむらさき(古代米)
「かかしの夢」「瑞穂のしらべ」にてお届けします。

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併せて読みたい!自然栽培米関連記事

「自然栽培でお米を育てる理由」前編
https://naturalharmony.co.jp/okome01/

「自然栽培でお米を育てる理由」中編
https://naturalharmony.co.jp/okome02/

「自然栽培でお米を育てる理由」後編
https://naturalharmony.co.jp/okome03/

「お米と品種の関係」
https://naturalharmony.co.jp/okome04/

「私たちの自然栽培米」
https://naturalharmony.co.jp/okome05/

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〈購入できる場所〉

■ナチュラル・ハーモニー ONLINE STORE
https://naturalharmony.store/

■ナチュラル&ハーモニック プランツ(直営店舗)
神奈川県横浜市都筑区中川中央1-25 ノースポートモール B2F
営業時間 11:00~20:00(年中無休、年始除く)
https://naturalharmony.co.jp/plants/

 

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