スタッフコラム
2022.01.1
新年 あけましておめでとうございます。
昨年は、ナチュラル・ハーモニーが推し進めてきた自然栽培農産物や加工食品および天然菌による発酵食品をはじめ、自然と調和したライフスタイル「ハーモニックライフスタイル」をご支持いただき、生産者や作り手を、そしてわたしたちナチュラル・ハーモニーを心身ともに支えていただき、誠にありがとうございました。
皆さまのお力添えでまた新たな年を迎えることができ、そしてナチュラル・ハーモニーのミッションが遂行できますことをこの場を借りてあらためて御礼申しあげます。
「ありがとうございます」
2021年は始まりから終わりまで、新型コロナウイルス一色の一年だったと思います。
そして、よく耳にした言葉がSDGs。今までになく、持続可能な社会づくりについて社会そのものが動き出した一年だったのではないでしょうか。
5月には「みどりの食料システム戦略」を国が掲げ、有機農業の農地を2050年に全体の約25%(100万ヘクタール)にすると、実行に向けた法制化の準備や農林水産省の組織改編、来年度予算概算要求が進められています。
その一方で2018年の時点で有機農業の占める割合はわずか0.5%という規模ですから、一体どうやって有機農業を拡大させるのか甚だ疑問が残りますが、大量生産型路線から適正生産型路線に舵を切ったことは評価に値すると思います。願わくば有機農業のみならず、その先にある自然栽培の可能性や優位性を評価してくれるような時代になって欲しい。
そのために私たちナチュラル・ハーモニーは、今以上に自然栽培の存在そのものを世に訴えていく必要性を強く感じています。
そして自然栽培は農業分野だけの話にとどめてはもったいない。
自然栽培という栽培法から薬剤なくとも元気に育つ農産物の姿から、私たち人間も同じ地球に生きる生命体として、彼らのように薬剤に頼らずに元気に生きていける可能性を常に追求し、自然栽培から学ぶ自然と調和した生き方・暮らし方「ハーモニック・ライフスタイル」を、さまざまなアプローチで一人でも多くの方に提案していきたいと思っています。
その一つとして、2022年2月に「ナチュラル・ハーモニーONLINE STORE」が誕生します!
2021年9月にナチュラル・ハーモニー公式サイトの「代表のつぶやきコーナー」で私はこうつぶやきました。
「一昨年くらい、奇しくもちょうど新型コロナ騒動が始まった頃でしょうか、なにか風が変わるのを感じ、厳しいながらも明日の活路が見えてきました。創造の芽が見えた瞬間です。
この数年は、起きてくる現象に順応すべしと事業も縮小して次のステージをじっと待っていましたが、いよいよ破壊の時から創造の時がやってきたと判断し、事業を拡充することに舵を切り、その上で新たなる仲間、同志を募り、消えかけていたナチュラル・ハーモニーのミッションを再び燃え上がらせようと思うに至りました。」・・・と。
そして新たな仲間が加わり、私たちにとっては一大変革である個人宅配とWEBショップmaiとプランツネット、そしてさらに卸販売も含めての統合という積年の思いをいよいよ形にいたします。
それによって従来の「定期購入」も「都度買い」も1つのサイトでできるようになります。従来の定期宅配で買えなかったナチュラル・ハーモニーのセレクトした商品をはじめワクワクする商品ラインナップを充実させ、懸案だった決済方法も充実させ、今まで手をつけられなかったところに着手し、誰もが手軽に商品や情報を手に取れるよういたします。
みなさん、楽しみにしていてくださいね。
2022年はどんな一年になるのでしょう。世の中は新型コロナウイルスの変異株であるデルタ株、そしてオミクロン株の出現など、まるで先が見えないコロナウイルスとの向き合いかたをどうすればいいのか、暗中模索の様相を呈しています。
昨年の11月、イギリスを中心に話題になったコロナでもインフルエンザでもない重症化する風邪「スーパーコールド」についてのニュースを目にしました。
その内容は、
「この2年間、新型コロナウイルスの対策として、手洗い・うがいを徹底し、何かものに触れればアルコール消毒。そして常にマスクを装着し、外出も極力避けることが求められてきた。コロナ禍で私たちが徹底してきた非日常的な対策は、いまや常識となった。しかし一方でその対策によって、コロナウイルス以外にも、私たちが普段生活している中で触れてきたウイルスと接する機会が激減して人々の免疫機能が弱まった。その結果、感染症に対する抵抗力が落ちていると捉える方が正しいのでは。」
というものです。
記事では最後こう結んでいます。「皮肉にも、対策そのものがスーパーコールドを生んだ!目を向けなければならないのは、ウイルスではなく、私たちの体です。」 と。
わたしは自然栽培を通じて、細菌やウイルスが絶対悪ではなく、彼らは意味があって存在し、地球を浄化する役割を担っていること、そして人間都合の善悪論は自然界では無意味であり、間違った判断が負の連鎖を生むことを学びました。
その価値観の一端が、新型コロナウイルスの対策を通じてメデイアで報じられる時代になったことは驚きでもありましたが、いよいよ自然栽培が理解できる時に、世の中は少しづつ真理に気付きだしているのかもしれませんね。
私も社会のルールを守ることは大切なことだと思っていますが、人間という枠組みのその前に、自然界の一員として自らが負の連鎖に取り込まれないように、
「人間も自然の一部であるということ」
そして「自然のルールに逆らって果たして人類の未来はあるのか」、
そのために「自然に逆らう行為とはいったい何なのか」
というテーマを追究し続けます。2022年もナチュラル・ハーモニーは自然のルールに逆らわない、農産物にとって、人にとって、地球にとって心地よい環境を求め、そしてその結果として育まれた商品をみなさまにお届けできるようにスタッフ一同取り組んでまいります。
どうぞ2021年も変わらぬサポートをよろしくお願いいたします。
株式会社 ナチュラル・ハーモニー
代表取締役 河名秀郎
![]() |
このコラムを書いた人 河名 秀郎(ナチュラル・ハーモニー代表) 1958 年東京生まれ。大学卒業後、会社員を経て農家で1 年間の研修を受ける。その後ナチュラル・ハーモニーを設立し、自然栽培の青果販売を始める。スーパーやレストランなどへの卸売業・自然食品店・自然食レストランを手がける。生産者および消費者に向けて各種セミナーを主催。自然の摂理から学ぶ生き方・暮らし方の普及に力を注ぐ。 |