スタッフコラム
2021.09.10
今年の梅雨明けは例年より早く明け、今年の夏は長そうだなーと思ったのも束の間、気がつくともう9月。
異常気象のなか、この先どんな気候になるのか予想ができない今日この頃ですが、みなさまいかがおすごしていらっしゃるでしょうか?
ここ数年、ナチュラル・ハーモニーさん大丈夫?と多くの方々から心配の声が僕の耳に入っていました。
それもそのはずですよね。ナチュラル・ハーモニーの創業の地であった下馬本店閉店。これは本当に厳しい苦渋の決断でした。
そして銀座店の移転も結果的に閉店に追い込まれ、相次ぐ閉店にナチュラル・ハーモニーはどうしちゃったんだろう、どうなっちゃうんだろうと思われるのも当然ですよね。
皆さまには本当にご心配をかけ、またご迷惑をおかけし、申し訳なく思っております。
事の発端は、宅急便の値上がりをきっかけとした定期宅配事業の失速をはじめ、想定外の出来事に一時はナチュラル・ハーモニーの役割はこれまでか、と目の前が真っ暗にもなりました。しかし、ここで止まるわけにはいかない、ナチュラル・ハーモニーの役割はこれからが本番だ!と思いを奮い立たせながらその実情を受け入れ、じっと時を待っていました。
これは、自然栽培から学んだ「破壊と創造」。破壊は次なる創造の始まりという考え方です。
その思いを維持できたのは、支えてくれる人たちがいてくれたからに他なりません。
そんな時も買い支えてくださったお客さま。そしてお取り引きを続けてくれた生産者の皆さんやメーカーのみなさま。
そして会社が存続するために、給与が下がるのも承知で一緒に新たな創造に向かって一緒に夢を形にしようと踏ん張ってくれたスタッフのみんな。
僕は何て幸せ者なんだろう。この場を借りてお礼を言わせてください。
皆さんのおかげで、諦めずに次のステージに向かう準備を整えることができました。
「ありがとうございます」
思い起こせば、自然栽培の世界観を知って、そのダイナミズムに魅了された僕の人生。気がつくと45年という月日が流れていました。
自然との調和を保つことができさえすれば本当に医者にも薬にも頼らずとも生きていけるのか?
自然栽培から学んだ自然と調和した生き方を自らチャレンジするべくナチュラル・ハーモニーを創業。トラックでのひき売りから始まって35年、自然栽培農産物から自然の摂理を学び、その学びを生活に取り入れて、農薬なき、薬剤なき新たなる文明を創造したくてただひたすら突っ走ってきました。
しかし、常識はそう簡単に自然栽培を受け入れてはくれませんでした。幾度となく目の前に立ちはだかる現実の壁、その壁を乗り越えてはまた次の壁にぶちあたる。そうやっていくつもの壁を乗り越えるたびに成長させてもらってきました。
その感覚は肌身で感じてはいたものの、今回の壁は正直、今までになく重く、厚い壁でしたが、乗り越えられない壁はないはずだと今回も必ずその壁を乗り越えられる時が訪れると信じていました。
一昨年くらい、奇しくもちょうど新型コロナ騒動が始まった頃でしょうか、なにか風が変わるのを感じ、厳しいながらも明日の活路が見えてきました。創造の芽が見えた瞬間です。
この数年は、起きてくる現象に順応すべしと事業も縮小して次のステージをじっと待っていましたが、いよいよ破壊の時から創造の時がやってきたと判断しました。事業を拡充することに舵を切り、その上で新たなる仲間、同志を募り、消えかけていたナチュラル・ハーモニーのミッションを再び燃え上がらせようと思うに至りました。
実際にまだまだ、その壁を乗り越えたとは言えません。この壁をともに乗り越えてくれるスタッフが欲しいんです。そしてともに常識を作り替えたいと思うエネルギーを結集したいんです。
これからの子供達のために、大切な水や大地をきれいにするために、そして地球のあらゆる生命のために!ぜひ力を貸してください。
「これからです!出すぞナチュラル・ハーモニーの底力」
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このコラムを書いた人 河名 秀郎(ナチュラル・ハーモニー代表) 1958 年東京生まれ。大学卒業後、会社員を経て農家で1 年間の研修を受ける。その後ナチュラル・ハーモニーを設立し、自然栽培の青果販売を始める。スーパーやレストランなどへの卸売業・自然食品店・自然食レストランを手がける。生産者および消費者に向けて各種セミナーを主催。自然の摂理から学ぶ生き方・暮らし方の普及に力を注ぐ。 |
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