【スタッフブログ】種苗法の改正で日本の農業は破綻する……? | ナチュラル・ハーモニー
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宅配より

宅配より

【スタッフブログ】種苗法の改正で日本の農業は破綻する……?

2020.03.1

こんにちは。
ナチュラル・ハーモニーの宅配 石川です。

今回は種苗法の改正についてのお話です。

2018年4月に種子法が廃止されましたが、
政府は今年、種苗法の改正を行う動きを見せています。

種子法の記事はこちら↓
【スタッフブログ】種子法と遺伝子組み換え作物のお話

改正案の内容を見ると正直かなりショッキングというか、
このまま国の提案通りとおってしまうと、
日本の農業が破綻しかねないような内容となっておりました。

知らない方にもこの内容がどのようなものであるか、
また国の決定を指をくわえて見ているだけでなく、
私たち一人ひとりにも出来ることがあるんだ
ということをお伝えしたく、今回記事を書かせて
いただきました。



〇種苗法とは

まず種苗法についてざっくりお話しします。

種苗法はそもそも、種苗会社などが交配や、遺伝子操作などの
研究開発によって生み出した新たな品種の植物を育てる権利を
占有できるように制定されたものです。

この権利を育成者権といいます。

育成者権を取るためには、新たに生み出した品種の登録を
国に申請する必要があり、これを品種登録といいます。

品種登録された種子をもし許可なく売買などビジネスに
利用してしまった場合、違法となり以下の罰則が与えられます。

個人の場合:10年以下の懲役もしくは1千万以下の罰金、またはこれらの併科。
法人の場合:3億円以下の罰金。

ちなみに品種登録するには数百万から数千万円の費用がかかり、
年間維持費も2万円ほどかかるので、個人では到底不可能です。

ただし例外があって、農家が「自家採種・増殖」をするのは、
たとえビジネス目的つまり販売目的であってもOKとされています。

ただ、品種登録されていても25年経つと登録が切れるので、
登録が切れた品種であれば誰でもビジネスで使えます。

〇自家採種・増殖について

自家採種はその名のとおり農家さんが育てた野菜などから
自分で種を取ることです。お米などは取りやすそうですね。

またお芋などの場合は蔓を切って埋めておいたり、
小さな芋を取っておいて、また植えれば増えるので
自家増殖になります。

果樹などの場合苗木を1本だけ買ってきて接ぎ木して
増やしたりしています。

種苗法の例外で自家採種や増殖が可能であることによって、
農家さんの負担がどれだけ軽減されているかは想像に難くありません。

また自然栽培においては、
自家採種を続けていくことによって、
世代を重ねた作物がその土地の気候風土になじんで、
より素晴らしい野菜に変わっていくうれしさもあります。

〇登録品種の自家採種・増殖の一律禁止

そして今回の種苗法改正案では登録品種の
自家採種・増殖を一律禁止にしようとしています。

これが通ってしまうと農家さんは毎回、すべての種や
苗などを企業から購入しなければならなくなります。

また自家採種の許可を得るにしても手数料などが
発生するでしょう。

個人の小規模な農家であっても負担増は否めませんし、
大規模な農場では数百万の負担増もあり得るでしょう。

また現在大手の民間種苗会社では遺伝子組み換えなどに
よって開発した種苗、農薬、肥料をセットで販売しています。

仮の話ですが、公共の種子が廃止され、これらの種苗しか
手に入らなくなれば、数千万の負担増にもなりかねません。

種子法が廃止された今なら全然あり得ることです。

またもちろん作物が世代を重ねる機会も失われてしまいます。

とはいえこれは登録品種だけの話で、
登録品種でない伝統的な在来種や固定種であれば問題ありません。

今のところは。

〇固定種や在来種の品種登録もありえるのか

ありえます。
というよりもすでに安納芋が、種子島の安納地区で
栽培されてきた伝統的な品種でしたが、
今では品種登録されています。

もし自家採種や増殖が禁止となれば、
いつの間にか育てていた作物が品種登録されていて、
知らぬ間に法を犯していて企業に訴えられることもあり得るでしょう。

種苗法の改正が通ってしまった場合、
営農されている方で、自家採種などを行う場合は登録品種で
あるかどうかをしっかりと確認する必要が出てきます。

購入した種苗の品種登録があるかどうかを確認できるサイトも
ありますので、そういったところもぜひ活用するべきと思います。

リンクはこちら↓
品種登録データ検索

〇品種登録されていない作物であっても

品種登録をされていないかどうかをしっかりと
確認していても、
いつの間にか登録された新品種が、
自分が作物を育てている畑に紛れ込んでいる可能性があります。

なぜそのようなことがあり得るのかというと、
花粉による交雑があるためです。

自分の畑では大丈夫であっても、
隣や周辺の畑で育てられていた新品種と交雑し、
その交雑した作物から自家採種を行った場合は
新品種の特性も受け継いでしまい、それによって違法と
判断されてしまう可能性もあります。

また現在日本でもすでに遺伝子組み換え作物も育成
されており、今後ゲノム編集された作物なども
どんどん入ってくることとなるでしょう。

これらの遺伝子が操作された品種との
交雑ももちろんあり得ます

もしそうなれば日本の伝統的な品種などは一切なくなり、
駆逐され、海外の品種や遺伝子組み換え作物に取って代わられ、
日本の農業は破綻するといっても過言ではないと思います。

池の水を全部抜いてその中に住んでいる生き物を確かめる
TV番組があります。

いざ池の水を抜いてどんな生き物が住んでいるか調べてみると、
日本の在来種であるメダカなどの魚は一切おらず、
外来種のブラックバスやブルーギルなどが大繁殖して
しまっている現状がたびたび映し出されます。

同じようなことがすでに農作物においても始まっているのです。

農作物は私たちが日々口にするものでもあります。
食べ物とは私たち自身を形作る根幹となるものです。

もちろん大昔に海外から入ってきて、
すでに日本に適応(固定)している
伝統的な品種もあります。

しかし外国で開発された新たな品種の作物や、
遺伝子組み換えがされた食品ばかりを食べて育った
私たちは果たして日本人といえるのか……?

大げさかもしれませんが、そんなことすら思ってしまいます。

〇私たちにできること

このような現状であっても私たちは成り行きに任せ、
指をくわえて見ていることしかできないのでしょうか?

そんなことはありません。
私たちも日本国民の一人であるのですから、
正当な手段をもって国や自治体に意見を述べることはできます。

ということで私は先日、個人的に、私の住む八街市の市議会に、
法律に則った形式で作成した種苗法改正に関する陳情書を提出して
まいりました。

もしこのような現状に異を唱えたい方がいらっしゃれば、
ぜひ国や市区町村などの自治体に陳情書を提出するなどして
意見を述べてみてはいかがでしょうか?

…とはいっても「そんな簡単に正式な書類とかつくれないよ!」
と思われるかもしれません。

しかしご安心ください。
そういった方のために意見書などのひな型がございます。
・・・・・・・・・・・

〇日本の種子(たね)を守る会作成(2020年2月8日)

自治体から県・国へ『種苗法改定取り下げを求める意見書

〇「子どもたちのために食の安全を考える会・埼玉
(代表者:川村準/連絡先:
kotoshoku.saitama@gmail.com)作成
種苗法の改定に関する請願書


出典:日本の種子(たね)を守る会HPより

・・・・・・・・・・・

何を隠そう私の書いた陳情書も、このひな形の請願書の
請願の部分を陳情に変え、ほとんどコピーしただけのものです。

その代わり文面はかなり読み込ませていただきました。

書いてある意見も真っ当であり、私自身としても賛同できる内容で
あったため、本当に若干は自分の意見も入れましたが、ほぼそのまま
使用させていただきました。

こういった文面のひな型を公開し、誰でも使用できる
状況を作ってくださる日本の種子(たね)を守る会様には
本当に感謝しかありません。

ちなみに陳情書と請願書の違いは個人からのものであるかと
市議会議員の同意(署名)があるかの違いです。

市議会議員の署名が得られれば請願書として提出できます。

私は市議会議員の知り合いなどはおりませんでしたので、
単身で市役所へ行って市議会の担当者に陳情書を手渡し
してきました。

一応、国会(衆議院・参議院)宛ての陳情書と八街市議会宛ての
陳情書を用意してまいりましたが、国会宛てのものは市役所では
受け取ってはもらえませんでした(行き当たりばったり過ぎる)。

市区町村の議会に提出する場合は、
例えば「市」議会であれば宛て先は、
「〇〇市議会議長 〇〇 〇〇 様」とすればOKです。

請願書や陳情書の書き方はお住いの市区町村のHPなどに書いて
あるとは思いますが、自分の印鑑が必要なのでご留意ください。
また議会の議長様もHPで確認できます。

どちらにしても提出された請願や陳情は議会に挙がるので、
市議会議員のみなさまが現状を知るきっかけにはなると思います。
そして市から県へ。県から国へと意見が挙がることもあるのです。

ちなみに今回の記事は元農林水産省大臣である山田正彦氏の
オフィシャルブログを大いに参考とさせていただきました。
山田正彦オフィシャルブログはこちら

そのブログで2月14日に書かれた記事から一文転載します。

・・・・・・・・・・
農水省は3月上旬には自家増殖(採種)一律禁止の種苗法の改定案を
国会に提出することが明らかになりました。
 
自民党筋からの話では、3月中に衆議院を通して4月中には参議院で
成立させる予定です。
・・・・・・・・・・

とのことです。今年の、2020年の3月の話です。
本当にもう時間がありません。

こういった事情もあり急遽今回の記事を書かせていただきました。

今回の記事よりもさらに詳しい内容が山田正彦氏の
ブログには書いてあるのでぜひ、皆さまもぜひ
読んでみていただけませんでしょうか。

山田正彦氏は日本の種子(たね)を守る会の顧問も務められ、
種子法・種苗法関連や、遺伝子組み換え・ゲノム編集の現状、
農薬に含まれる毒性の強いグリホサートについてや、
日本企業が販売する粉ミルクの危険性など、様々な事を
人々に知らせるために精力的に活動をしていらっしゃいます。

私自身はブログや書籍を通してしか存じ上げませんが、
本当に素晴らしい方だと確信しています。

文章や行動を見ると、
その温かなお人柄や精神性の高さが見て取ることができます。
私にとってはスーパーヒーローのような憧れの存在でもあります。

種子法が廃止されて約2年が経ち、
今、日本の種子(たね)を守る会や山田正彦氏などの活躍もあり、
すでに15の県で独自の種子条例が制定されており、
その他8件でも種子条例の制定に向けた具体的な動きを見せています。
本当に素晴らしいことです。
日本の種子(たね)を守る会HPにて最新情報を確認できます。

しかしまだ何の動きも見せていない県があるのも事実です。
結局はその地域に住む人たちが、私たち一人ひとりが、
現状に関心を持って、声を挙げ、動いていかなければ、
他の誰かがどんなに頑張っても現状は変わりません。

事実を受け入れ、人任せにせず、誰かのせいにすることもなく、
自分の責任をもって、行動を起こす必要があると思います。

今回私は市議会に陳情書を提出する形で声を挙げました。
ほんの小さな、すぐにかき消されてしまうような声かもしれません。

それでも日本人として、声を挙げる必要はあると思うのです。
日本人としての義務なのではないかと、私は思うのです。

石川 裕貴

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