宅配より
2020.08.15
みなさん、こんにちは!
ナチュラル・ハーモニーの宅配 システム担当 大江です。
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さて以前に、子どもが「海(波の音)」を怖がる、
という話をさせてもらったことがあります。
それからしばらくは子どもを連れて
海に近づかないようにしていたのですが、
先日急に子どもが
「海に行きたいー!」
と言い出したので、
よし来た!と準備をして海に連れていきました。
ただ道中でも内心、
『ああは言ってるけど、実際着いたら泣き出しちゃうかもな~』と
思っていたところは正直あり、到着までは何とも言えませんでした。
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さあ、海に到着です。
今年は遊泳禁止となっていたため海水浴客はおらず、
海の家もなく、浜辺で遊ぶ人や海を眺めている人が
ちらほらといるぐらいでした。
我々も波打ち際からやや離れ、
波の音が大きく聞こえない場所に日除けを立てました。
そしてしばらく海を眺めながらまったりと過ごし、
子どもは砂遊びに興じていました。
この時点で、特に怖がっている様子はありませんでした。
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「○○ちゃん、海の近く行ってみようか?」
「うん」
と即答だったので、手を引いて波打ち際に近づきます。
波の音も段々と大きくなり、そろそろ「怖い~」と
言い出すんじゃないかと身構えていたところ……、
「うみ、おっきいねー!」
と意外な反応が。
以前海を見て号泣していた時とは打って変わり
純粋に楽しんでいる様子です。
私は調子に乗って、
「じゃあちょっと海に足浸けてみよっか?」
「うん、いいよ~」
とこちらも素直な反応で提案が通ったので
サンダルを脱いで、足をぴちゃん……。
おぉぉ~~!
私はこの時深く感動していました。
『海』という言葉を聞いただけで
大泣きしていた子が、今こうやって海に来て遊んでいる!!
波がざざぁとやってきた時には
流石に足にしがみついて「ちょっと怖い」と言っていましたが
子どもの成長が大きく感じられた日常の一コマでした。
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でも私には、大きな疑問が残りました。
特に海に関しての話を家庭内ではシャットアウト
していたにもかかわらず、どうして苦手な海を克服できたのか。
本人にも聞いてみましたが、
「○○ちゃんもうお姉ちゃんなんだからね、海も怖くないんだからね」
と、いつものお姉ちゃんだから説でかわされてしまい
真相の解明には至りませんでした。
保育園や外出時、ひょんな切っ掛けで
海を魅力的に感じることがあったのかもしれません。
いずれにしても、
時間の経過とともに苦手意識を乗り越えた経験を
一つ得ることが出来ました。
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世の中に目を向けてみると、
目に見えない小さな小さなウイルスが世界を翻弄し
日常生活は一変してしまいました。
人と人が互いに接触を避けるように強いられるというのは、
あまりにも不自然極まりない事態であると個人的には感じています。
人と人が繋がり個々の力を合わせてこそ
こうした逆境を乗り越える原動力が生みだされるのではないでしょうか。
この国は過去にも感染症だけでなく
天変地異や紛争、大きな戦争も体験しています。
そしてもれなくそれらを乗り越えてきた、
もしくは今、乗り越えている最中です。
やはり、諦めずに前を向き、復興に尽力した
ご先祖の皆さまや多くの人々がいたからこそ、
今の自分たちがあると思っています。
だから今起きていることも、
時間はかかるかもしれませんが
必ず克服できるものと信じています。
各々が今できることを行った結果
乗り越えられるかもしれませんし、
もしかしたら自分たちの世代だけでは
解決されずに残されてしまうかもしれません。
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大事なことは、自らの感性に従い
取り組み続け、伝えていくことです。
自然栽培や天然菌醗酵の調味料なども
最初は半信半疑の手探りの中で、
本当にできるかどうかも分かりませんでした。
それでも、できると信じ続けた先人たちの
努力の甲斐あって、こうして皆さまにお届けすることが
できるまでになりました。
まだまだ乗り越えるべき課題は多いですが、
自身ができることを考え続け、取り組み続けることで
困難な状況もより多くの喜びに変えることが
できるのではないでしょうか。
私たちも同じ想いを持った方々との繋がりを
今まで以上に強く持って、焦らず諦めず
皆さんと共に取り組んでまいります。
ナチュラル・ハーモニーの宅配 大江 祥