【スタッフブログ】種子法と遺伝子組み換え作物のお話 | ナチュラル・ハーモニー
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宅配より

宅配より

【スタッフブログ】種子法と遺伝子組み換え作物のお話

2018.12.27

こんにちは。
ナチュラル・ハーモニーの宅配 石川です。

今、私たちナチュラル・ハーモニーも含め、農業に携わる業界では、
種子法が今年(2018年)4月に廃止されたこと
大きな関心が寄せられています。

しかしテレビなどのニュースではほとんど取り上げられることもなく、
普通に暮らしているだけでは種子法がそもそもどんなものだったのか、
それが廃止されることによって、何が起こるのかがまったくわかりません。

そこで今回はナチュラル・ハーモニー社内で一番そういった事柄に詳しい
商品本部の大類さんに色々と尋ねる企画が急きょ立ち上がりました。

「種子法のお話」をなるべくわかりやすく、かみくだいて説明してもらえました。
みなさんもぜひ種子法について学んでいただければと思います。

● もくじ ●

第一回 「種子法ってなに?」はこちら

第二回 「種子法の廃止で起こること」はこちら

第三回 「種子法の廃止で起こること②」はこちら

第四回 「種子法と遺伝子組み換えの作物のお話」はこのページです

第四回 種子法と遺伝子組み換えの作物のお話
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

――   ここまでは畑に起こることについてお話を伺ってきましたが、
    企業が利益のために動くとなると、
    タネの価格もかなり上がるのではないかと思うのですが、
    そこらへんはどうなのでしょうか?

    タネの価格が上がるとなれば、お米などの価格も上がるでしょうし、
    一般の消費者にとっても厳しくなっていくと思うのですが。

 

大類  それはもちろん上がると思います。

    これまで種子法により守られてきた遺伝的情報をもとに、
    企業が新たに開発した品種に、特許というか、
    いわゆる商標登録をを行った場合、
    そのタネは他の企業から売ることは出来なくなります。

    もしそのタネを許可なく売ってしまったり、
    許可なくそのタネを使って栽培をして
    出荷してしまったりすると、
    損害賠償を求められることになります。

    また国からの支援もなくなるため、
    今までのように安く出回るタネもなくなります。

    種子の価格は開発した企業が独自に決めることになりますので、
    価格はもちろん上がるかと思います。

 

――  そういえば以前、自然栽培生産者の方から、
    タネ屋さんも育てなくてはいけないんだよと言う話を
    伺ったことがあります。
    
    民間で、個人で営んでいる、自家採種や固定種で取ったタネを
    販売されているようなタネ屋さんは、今、本当に小さくなってしまい、
    買い支えてあげないと潰れてしまうんだよ、とおっしゃっていました。

    そういった、本当に素晴らしいタネを取り扱う種苗会社は、
    より苦境に立たされることになりそうですね。

    またそこまででなくても、遺伝子組み換えのタネなどといった、
    あまりに不自然なタネは取り扱わないようにしている小さな
    会社があったとすれば、そこよりも一旦価格を低く設定して、
    そういった会社が潰れたり、無くなってしまってから、
    一気に価格を引き上げるといった対応もあり得るのでは?
    とすら感じます。  
    
    ちなみに今後おそらく増えていく遺伝子組み換え作物について
    お話を伺ってもいいですか?        

 

大類  はい。
    世間では遺伝子組み換えって結構話題になっていますが、
    じつは従来の遺伝子組み換えってもう古くて、
    モンサントとかももちろん、
    そんなことやっている企業ってもうほとんどないんです。

    いまはゲノム編集というのが主流になってきています。

――  ゲノム編集だとたしか20%とか30%とかの確率で、
    狙った特性、たとえば特定の農薬に強いとか、
    そういった特性を持つように改変できるんですよね?

 

大類  いや、ヘタしたら50%くらいの確率っていってもいいみたいです。
    狙ったところにポンと酵素を送って遺伝子の配列をひっくり返して
    それで狙った特性が出てるか確かめるだけです。

 

――  それって、違う生物、たとえば犬とか魚とかからも
    持ってきたりするんですか?

 

大類  いや、そういうことはありません。
    組み換えとは違って、今ある遺伝子をちょん切ったり
    入れ替えたりするだけで、ほかの生物から持ってきたりはしません。

 

――  他の植物間とかからも持ってきたりはしないんですか?

 

大類  今は無いですが、研究の延長としてほぼ確実に
    いずれそうなると思います。
    「これとこれを組み合わせてこういうのができました」というのが、
    あっという間にできてしまいますから。

    その技術は本当にすごいですよ。

    大体何パーセントの確率でこうなるだろうということが
    予測できてしまうんです。

    今まで行われていた遺伝子組み換えでさえ、
    これまでは5年とかかけて開発してきたものが、
    1年とかで完成してしまうんですから。

 

――  ……怖いですね。
    つまり遺伝子が改変されたタネが短い間に
    どんどん開発されて、市場に流れていくということですものね。
    
    ちなみにこれらが原因で突然変異とかが起こることはあるんでしょうか?

 

大類  突然変異自体は自然界でも常に起こってるものなんですが、
    そこにゲノム編集などの要素が加わることで何が起こるかは、
    まだまったくわかりません。

    ただ、今まではやみくもに、
    突然変異を待つようなことを日本では何十年も行ってきていたので、
    ゲノム編集は予測がつく分それよりはいいのではないか、
    という見方もできると思います。

    お米の研究などもほとんどそうですからね。
    放射線を当てるか、劇薬を使って刺激を与えて、
    それで突然変異するのを待ってたんです。
    何年も何年も。
    
    いわゆる遺伝子操作と呼ばれる方法ですね。
    ミルキークイーンなんかはそのように遺伝子を改変した品種になります。

 

――  そうだったんですか?
    

 

大類  はい。
    でも、遺伝子改変されたお米が市場に出回ることって
    本当にごく一部らしくて、100種類開発して1種類出回るか、
    といったくらいなようです。

 

――  じゃあ、ミルキーは成功した方なんですね。
    味も現代人好みに偶然改変されてしまったんですね。

 

大類  そう。
    だからナチュラル・ハーモニーではミルキークイーンは絶対扱いません。
    

 

――  そうなんですね……。

    こうやってお話を伺ってきて分かりましたが、
    もうすでに遺伝子改変された作物は日本にも普通に出回っていて、
    それが種子法の廃止でますます加速していくことになるわけですね。

    今はまだ遺伝子改変された作物を食べることによって、
    体にどのような影響が起こるのかが分かっていないようですが、
    ここまで人為的に手のくわえられたものを、
    人間が食べても良いものなのかどうかは本当に疑問ですね。
    
    今回は色々な話を伺えてとても勉強になりました。
    ありがとうございました。

 

大類  ありがとうございました。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回のインタビューは以上となりますが、
この記事の連載中にも色々なことが日本では起こりました。

環境省では新たな遺伝子操作技術であるゲノム編集を解禁する
(一切規制対象にしない)方針が打ち出されました

また厚労省はゲノム編集の解禁に向けて急速に動いているようです。

EU等はゲノム編集を従来通りの遺伝子組み換えと同様に規制する
ということが決まっているにもかかわらずです。

また今年、2018年12月6日に成立した水道法の改正により、
水道の民営化が可能となりました。

コンセッション方式ということで、
水道施設は政府の所有になるとのことですが、
運営を民間企業に売却することになるので、
結局のところ普通の民営化と変わりないでしょう。

これによってタネと同様に、水道の価格はますます上がり、
民営化が本格化して多国籍企業が利益のみを追及して動けば、
品質もいままでより大幅に下がるのではないかと懸念されます。

フランスでは一度水道を民営化した後に、
また公営に戻したという前例もあり不安は尽きません。

これからは今日本で、世界で、
何が起こっているのかを調べて確かめ、
自分たちが何を口にするのか、
どのように生活していくのかをしっかりと選んでいかなくては
ならない時代になってしまったのだと断言できます。

今の日本人は2人に1人が癌にかかっています。

明らかに多すぎるのではないでしょうか。

暴論とも思えるかもしれませんが、今の世の中をとりまく、
食を含めた現在の状況と全くの無関係ではないと私は思います。

新しい年を迎える前に、
自らの暮らしぶりを振り返ってみてはいかがでしょうか。

(終わります)

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ナチュラル・ハーモニーの宅配 お客様サポート 石川 裕貴

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大類さんが過去に書いた記事を以下に紹介します。
種子法やゲノム編集についてさらに詳しく書いてあります。
ぜひお読みください。

ライフジャーナル「種子法の廃止から見える世界」(前編)

ライフジャーナル「種子法の廃止から見える世界」(後編)

ライフジャーナル「すでに遺伝子組み換えは古い技術!?」

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