【スタッフブログ】土中環境から学ぶ自然の本質②~団粒構造 | ナチュラル・ハーモニー
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宅配より

宅配より

【スタッフブログ】土中環境から学ぶ自然の本質②~団粒構造

2021.03.7

みなさん、こんにちは。
ナチュラル・ハーモニー 村瀬です。

前回のブログで紹介させていただいたポット苗づくりについて、
土の観点から少し掘り下げてみたいと思います。
https://naturalharmony.co.jp/takuhaiblog-making-takuminowaza/

ポット苗づくり:針葉樹の森を本来の植生である広葉樹林に移行
するために、広葉樹の高木樹種(サクラ・モミジ・クヌギ)の苗を
2本ポットに移植する作業。

ポット苗に使った土は、ダーチャ(里山実験研修施設)の森にある
木の根や小枝、落ち葉などからつくられています。
これ、何気なく読み過ごしてしまうと思うのですが、
土は何からできるのかご存じですか?

私自身、弊社代表  河名のセミナーで聞くまで考えたことが
ありませんでした。初めて知ったときはとても驚いたことを
思い出します。
「土は、木の根や枝、葉がからできていて、1㎝の土が自然に
できるには100年程度はかかる。」と。
ただし、人の手をうまくかけることで土の進化を早め、100年を
大幅に短くすることができます。それこそが農家の一番の仕事とも
言われています。

ポット苗のつくりかたに話を戻しますが、まずポットに落ち葉、
竹炭を敷き、苗2本を育ちやすいように間隔を空けて並べたところに
土を入れ、また落ち葉・竹炭・土、落ち葉・竹炭・土と何層にも
重ねていきます。
異なる健全な有機物が何層にも重なることで適度な隙間がうまれ、
雨が降ると水がゆっくり浸み込み、同時に土中の空気も円滑に流れます。
この水の流れと、それに押し出される空気の流れがポイントなのです。

水が地上に湧き出してはまた土中に潜り込むという行き来を繰り返し、
またそれに連動して空気も押し出されたり引き込まれたりしながら
土中を動きます。あたかも土が呼吸しているかのように。
こうして水と空気が滞りなく動くことで、土は多孔質な「団粒構造」になり、
しっとりとして適度な水分を含み、軽くて水はけがよい状態になります。
この環境こそが、菌や微生物たちにとって最高の生育環境なのです。

(高田宏臣『土中環境』建築資料研究社、2020年)

そして、団粒構造の土をつくるのに不可欠なのが、団粒土壌の隙間を
保つための糊のような働きをする「菌糸」です。

(高田宏臣『土中環境』建築資料研究社、2020年)

菌糸(群)とは簡単に言うと細菌の集合体を指し、健康な植物の根の
先端部分に着生し、落ち葉などあらゆる有機物を土に還していきます。
その菌糸の仲立ちで、木々は土から水分だけでなく、生きていくのに
必要な微量元素や養分を取り込むことができます。
一方で、木が光合成でつくり出した養分の余剰分もまた菌糸が土に
返すことで、共存関係をつくり出しています。更に菌糸自体も養分により
成長していきます。

こうして土中に菌糸が張り巡らされることで、土壌の団粒構造が壊れる
ことなく保たれ、保水性、透水性、通気性などが高く安定し、生き物が
生育しやすい土中環境がつくられます。

植物が自然に成長するために必要とされるのは、菌や微生物が生きている
団粒構造の土です。人がつくった畑にもかかわらず、自然栽培の野菜が
肥料を入れなくても育てられるのは、まさしく「温かい・やわらかい・
水はけ・水持ちがいい」土があるからなのです。

そんなふかふかの土に守られ、陽の光を全身に受け、さらに月の動きや
満ち欠けのエネルギーにより水分が体内を隈なく満ち溢れる。
太陽と月と地球、まさしく「日と水と土」のすべてのエネルギーに育まれ
力いっぱい育った自然栽培の野菜たち。
この大きな営みの中で育まれたエネルギーを野菜をとおして身体に取り込める
こと、また自然の大いなる循環の中で生かされていることは、とてつもなく
幸せなことなのだと感じてきます。

参考文献
〇 高田宏臣『土中環境』建築資料研究社、2020年
〇 河名秀郎『日と水と土』花書院、2007年

ナチュラル・ハーモニー 村瀬 義徳

土中環境から学ぶ自然の本質③に続く https://naturalharmony.co.jp/takuhaiblog-making-takuminowaza3/

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