【スタッフブログ】木曽御嶽山 環境改善ワークショップに参加しました! | ナチュラル・ハーモニー
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宅配より

宅配より

【スタッフブログ】木曽御嶽山 環境改善ワークショップに参加しました!

2021.05.29

みなさん、こんにちは。
ナチュラル・ハーモニー総務・経理担当の村瀬です。

今回またもや環境保全のワークショップに参加してきました。

今回参加したのは、NPO法人地球守が協力する御嶽山再生ツアー
プロジェクトの環境改善ワークショップです。

今回の会場は長野県木曽町の開田高原八幡神社。地域では由緒ある
神社で、裏手にはさほど荒らされず土中環境が保たれている森があり、
そこから出る湧き水や地下水は、最終的に名古屋を中心とする濃尾平野
全体から浜松方面にまで至る広大な地域を潤しているとのこと。
昔の人は、湧き水がきれいで、人が荒らさないような地域の要となる
場所に神社を建てていたようです。

一日中、それなりにまとまった雨が降り続く中でのワークショップ
でしたが、何と90名もの人が集まりました。


※地球守 代表理事 高田宏臣氏

まずは、神社前面で土中環境の改善についての話を聞きました。
雨が降るからこそ聞けた話でした。
「『晴耕雨読』という言葉の意味は、晴れた日には田畑を耕すなどして
体を動かし、雨の日は本を読むことと言われます。
しかし本来『読』むとは本を読むことではなく、土地を読む、観察する
という意味なんです。
雨の日には土をいじらずに観察することが鉄則。
雨水がどこを流れているか?どこに水が溜まっているか?
泥水が流れていないか?水が浸み込まないのはなぜか?
その理由を考えます。そして、どうやって改善すればいいかも考えます。
そして、晴れた日になったら実際に動いて改善する。
これが本来の『晴耕雨読』という意味なんです。」と。
それを聞いたときは目からウロコが落ちました。

今回は雨が降っていて実際に作業はできなかったのですが、晴れた日に
行う作業としては、まず水たまりがあれば、水が流れやすいよう
土を切って道をつくります。次に、土中環境を整えるために、木の根から
離れた場所の土に穴をあけ、そこに燻炭(くんたん)をまきます。
燻炭とは、もみ殻などを炭化させたもので、多孔質で通気性、保水性が
よいのが特徴です。燻炭のような良質の有機物には菌糸が呼び寄せられます。
菌糸によって土中には空気の隙間ができ、そこに向かって木の根が
伸びていきます。木の根が力強く伸びることで空気や水の通り道ができ、
土中環境は豊かなものになっていくのです。

実際に穴あけの様子を見させていただくことができました。

※水たまりの様子


※穴あけの様子

次に裏手の森に案内していただきました。全体的に苔むしていて、
いい雰囲気です。

前回のブログでも書いたように、森の中では枯死した樹木のいのちが
土中の菌糸ネットワークを介して、他の木々に受け渡されていきます。
https://naturalharmony.co.jp/takuhaiblog-making-takuminowaza3/
実際に、朽木や倒木の中に菌糸が入り込み分解されながら積み重なり、
その上に新たな新芽が勢いよく伸長している場面を目の当たりにしました。


※朽木や倒木が分解されながら積み重なっている様子

また、こちらも前回のブログで触れましたが、土の中には水だけでなく、
水に押し出されるように空気も動く「通気浸透水脈」(高田宏臣氏に
よる造語)があることでミネラルが土壌表層部に運ばれ、菌糸や根が
最も充実している「腐食層」がつくられます。

そのため足元の土は、今までに体感したことないほどフッカフカでした‼
土中環境がとても豊かなことは一歩踏み出しただけでわかりました。
ただし、森に入るときには気をつけなければならないことがあります。
それは貴重な森を荒らさないこと。高田さんから事前に、
「森の中は足を引きずって歩いてはいけません。それは土を荒らすことに
なります。どこをどう歩くと土を荒らさないか、しっかり見て歩いてください。」
「最初の人が歩くとそこに道ができます。その道を次の人も通れば、獣だって
同じ道を通ります。始めに道をつけることはとても重要なことなんです。」
という話をうかがいました。
何だか人生を語っているかのようで、貴い言葉だと感じました。

森のすぐ横には小川が流れていました。写真で見るより透明度がありますが、
雨で木の枝や泥が流れ込んでおり、また流れも強くありません。
あまりよい状態ではないと思ったのですが、その大きな理由は、上流部が
U字溝でかためられていることにありました。小川と周りの土との関係が
遮断され、水が土中に流れない状態になっていたのです。


※森の横に流れる小川


※U字溝
(高田宏臣『土中環境』建築資料研究社、2020年)

改善策は、上図の右側(図版4-26)のように川の両岸を石積みにし、かつ石の
間には落ち葉や藁、枝など良質な有機物を入れ、菌糸が伸びる状態にすること
なのですが、こちらも今回は雨で作業は出来ませんでした。
以前参加した御嶽山でのワークショップで同じ作業をしたので、詳しくは
こちらをご覧ください。
https://naturalharmony.co.jp/takuhaiblog-making-kasennokaizen/

そして午後からは、屋内にてミズナラのポット苗の植え替え作業をしました。
ポット苗とは、森に木を植える前にポット内である程度まで木を育てたもので、
ゆくゆくは森の樹木の一員となり、いのちを繋いでいきます。

写真のミズナラの苗は、2年前に高田さんが御嶽山の改善で植樹できるようにと、
御嶽山のドングリを持ち帰り大切に育ててくれたものです。
白く見える部分が菌糸です。


※ミズナラの菌糸

今回は土や菌糸が外部と呼吸しやすいようにポットから竹筒に植え替えました。


※竹筒に植え替えた苗

苗の土は、落ち葉、炭、土(木の根や小枝、落ち葉から土をつくり
適度に燻炭を混ぜている)がミルフィーユ状に何層も重なっており、
それにより菌糸が隈なく張り巡らされ、また空気と水の良好な流れができ、
土壌も多孔質な団粒構造になっていきます。

そして驚いたのは、小さなポットから一回り大きな竹筒に植え替えると
苗木もそれに合った大きさまで成長し、それ以上は大きくならないそうです。
苗木の意思もあるのでしょうが、菌糸がコントロールしていることが大きい
とのこと。盆栽も同じ理屈で、広い庭にあるのと同じ環境があの小さな世界で
成り立っているようです。

自分でつくった竹筒苗はプレゼントとしていただきました。日に日に
愛着がわいてきます。状態を観察しながら水やりなどしていると、
自然に苗と会話ができるような気がしてきます(笑)。

地球守のワークショップに参加するごとに、少しずつですが土中環境に
対する理解が深まってきたように思います。
「晴耕雨読」という言葉に込められているように、「自然を観察すること」の
重要性を改めて感じました。そして、観察から得られた情報を元に実行すること、
自然順応ですね。そのようにすることで自然と人の間でバランスがとれ、
その上で人から自然へのはたらきかけが高田さんの著書『土中環境』の
サブタイトルにある「忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技」なのだと
感じました。

参考文献
〇 高田宏臣『土中環境』建築資料研究社、2020年

ナチュラル・ハーモニー 村瀬 義徳

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