ライフジャーナル「コロナショック・ドクトリン」 | ナチュラル・ハーモニー
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きほん情報

暮らしのことライフジャーナル(大類久隆)

ライフジャーナル「コロナショック・ドクトリン」

2022.07.4



ハーモニックライフ(調和する生き方)という観点から、ナチュラル・ハーモニーの商品部スタッフ、大類(おおるい)が世の中について考察するライフジャーナル。

今回は、コロナをきっかけに広がる社会の変化に注目してみました。
「コロナショック・ドクトリン」

~コロナをきっかけに広がる技術革新とは?その正体を見極めよう~


先日Amazonが、個人宅の冷蔵庫に足りなくなった食材を自動的に届けるシステムを開発したとのニュースが流れていました。これは、センサー付きの冷蔵庫によって、使った食材を自動的に検知して翌日にすぐ配達するのですが、さらに自宅の鍵を預かって家の中の冷蔵庫まで入れてもらえるというサービスです。

以前のジャーナルでもお伝えしましたが、いずれ家中の家電や設備がネットに繋がれる時代になると言った通りになってきましたね。おそらく今後は、冷蔵庫の食材だけでなく、家中のあらゆる生活用品が使用したと同時に注文される仕組みになるでしょう。

このまま将来的には、人の生活環境に関してセンサーやカメラによって管理される時代が来るかも知れません。例えば、子どもの生活態度や勉強の進め方など学校と連携した企業が、それを数値化して学校に報告され指導するとか、健康状態では、トイレの便座に座った瞬間に血圧や脈拍、回数などを検知して、異常があればAIが判断して病院に自動的に連絡が入り、さらに食べるものや食べ方などが指導され、推奨される食材や医薬品が自動的に届くこともあり得ます。




さて、今回の題名は「コロナショック・ドクトリン」ですが、この「ショックドクトリン」とは、カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが2007年に著した書籍の名称で、政変・戦争・災害などの危機的状態の中でこれにつけこみ、人々がショック状態や茫然自失状態から自分を取り戻し社会・生活を復興させる前に、過激なまでの市場原理主義を導入し、経済改革や利益追求に猛進する状況を言います。

日本もコロナ禍から徐々に回復していこうという時期に、様々な政策や技術革新による改革が矢継ぎ早に実行されようとしています。デジタル化、働き方改革、フードテック、メタバース、ムーンショット計画など、一見すると別々の事柄が、実は一つの市場原理主義のルールに従って動いています。

確かに便利で夢のある未来を描く人もいるでしょう。家にいながら何もせずにすべて必要な食材や生活用品が届き、健康管理もしてくれる。これほど生きる上で楽な事はないし何しろ余計な事を考える必要がなくなります。

しかし、少しずつ個人の生活に浸透してくるあらゆるテクノロジーに管理され、人間はその便利さの中で自ら考えることを放棄する事になります。それだけではなく、環境のためと信じていた事が、実はまったく意味のないどころか、かえって環境破壊に繋がりかねない事であったりします。それは性急な自動車のEV化計画もそうでしょう。

また私たちが関わる食や農業の分野でも同様です。食糧問題の解決と称して遺伝子組み換えやゲノム編集技術により作られる野菜や穀物、動物性の食材や逆に植物性代替肉や培養肉の開発など、農業の分野では工場生産野菜というLED照明と液肥による栽培が、盛んに研究され実用化が始まっています。




この様なテクノロジーを促進させている背景にあるのが、コロナ禍による抗菌、殺菌というあまりにも清潔さを求める社会のあり方にあります。そのため人との接触を避け、人工的に作られた作物を安全であると盲目的に信じている人が増えているように思います。


それぞれの技術が悪ではありません。それはあくまでも技術であって問題は、その背後にある目的なのです。そして、それを安易に受け入れてしまう事によって失うものは何でしょう?それは人間が本来持っている感性であり、自由であり、それらを育む大切な時間です。ぜひ人間が大自然の一部である事を忘れないで下さい。自然との繋がりこそ人間を生かしている源泉なのですから。





■参考資料
○ナオミ・クライン著「ショック・ドクトリン」岩波書店

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このコラムを書いた人

大類 久隆

商品部担当。とにかく何でも調べるのが大好きです。自称、社内一の加工食品オタク。食べることも忘れて日夜奮闘中……?

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